人間の体の中には不安や感情をコントロールしてストレス対応してくれるセロトニンという脳内伝達物質があります。
ストレスを感じるとセロトニンが分泌されドーパミン(快感作用)やノルアドレナリン(興奮作用)の過剰分泌を抑えて精神を安定させてくれます。
幸せホルモンとも呼ばれています。
セロトニンの分泌量が減ると興奮や緊張、イライラ状態が続きストレスや疲労が溜まりすぎてうつ状態に陥りやすくなります。
またセロトニンは体内時計にも関与していて朝日を浴びると分泌が増え夜になるとメラトニンに変化して睡眠を促す作用があります。
(体内時計の記事はこちら)
つまりセロトニンがなくなると不眠の心配も出て来るということになります。
セロトニンを体の中に増やしておくのは心身共に健康でいるためにはとても重要なんですね。
このセロトニンの原料となるのが必須アミノ酸のトリプトファン。
トリプトファンは体の中で生成されないので食べ物から摂取する必要があります。
トリプトファンを多く含む食品はこちら↓
大豆、豆腐、納豆、みそなどの豆類
チーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品
カシューナッツ、ピスタチオ、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどのナッツ類
赤身肉、鶏肉、卵、そば
これならば日常でも取り入れやすいので今日からでも出来そうですよね。
ちなみにトリプトファンからセロトニンを合成するときにはビタミンB6も必要となるので
ビタミンB6を豊富に含むマグロ、鰹、玄米、鶏、牛レバー、バナナも一緒に取るとさらに良いそうですよ。
これからの時期は季節の変わり目で気候の変化、寒暖差、環境変化でストレス多くなりますね。
食のアプローチから手軽にストレス予防に取り組んで体への負担を少しでも減らして過ごしてもらいたいと思います。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット セロトニン
丹後中央病院 濵田暁彦医師コラム https://www.tangohp.com/hsp_dpt/topics/column/202011_no105.html