先月母がめまいを起こしたので病院で診てもらった時のこと。
脳関係は問題なく良性発作性頭位めまい症と診断され一安心でしたがそこに至るまでなかなか原因を特定するに至らず不安になったことがありました。
一口にめまいといっても症状は様々でぐるぐるする回転性のものやふわふわする動揺性めまいもあるし耳以外に脳や心因性ものもありと多岐にわたっていて特定が難しいものなのだそうです。
その中で候補にあがったのが良性発作性頭位めまい症、メニエール病、自律神経失調症のめまいでした。
良性発作性頭位めまい症は、内耳の中にある前庭という場所に炭酸カルシウムの結晶(耳石)がくっついているんですが、その耳石が何らかの理由で剥がれ三半規管に入り込んで石が動く影響でめまいが起こると言われています。
なので大きく頭を動かして耳石が移動するような動きをするとめまいが生じやすくなります。めまいはぐるぐると天井が回るような回転性めまいで大体は短時間(10秒~何分か程度)。人によっては頭痛や吐き気や目の動きに変化が出たりします。難聴や耳鳴り手足のしびれは伴わないようです。
大半が2週間~1か月くらいで自然に良くなっていくことが多いのでめまい止め吐き気止めの薬と耳石が三半規管から出やすくなるような運動で対応されます。
メニエール病は回転性めまいと耳鳴りや難聴という症状があり 何の前触れもなく突然に起こるようです。そしてめまいの時間も10分~1時間以上になる場合もあり繰り返し起きるのがポイントらしく、ただ1回だけの突発的なめまいでは診断も難しいようでした。
内耳にはリンパ液で満たされていますがメニエール病はそのリンパ液が適度に吸収されず増えてすぎてむくみ状態(内リンパ水腫)になることでめまいや耳の不調が起こります。
ではなぜ内リンパ液が増えるのかははっきり分かっていません。今のところストレスや睡眠不足、疲労、気圧の変化などの影響がありそうだ、ということでめまい止めなどの薬を処方してもらいながら生活改善、ストレス解消や有酸素運動を勧められるようです。
そして、脳にも耳にも異常がなく原因がはっきりしない場合、自律神経失調症によることもあります。
自律神経は体正常に機能するように全身の器官をコントロールしているところなのでその微妙なバランスが崩れてしまうと様々な症状が現れてしまいます。例えば体温調節やホルモン分泌、免疫調整、ストレス対応など請け負ってる部分が多いので不調になった時も人によって症状の出方が様々。
めまいも血圧のコントロール出来なくてふらつく場合やメンタルストレスでホルモンバランスが崩れる影響や温調節が上手くできず血行不良、それによるむくみの影響も考えられます。
メニエール病も自律神経失調症もストレスや睡眠不足、疲労、気候の変化がめまいに関連あるとすれば、普段の生活の中の過ごし方如何で良くなる可能性はありますね。
良く言われる規則正しい生活やバランスのとれた食事や運動、良質の睡眠、ストレス解消。
誰もが必要とわかっている、でも毎日キチンと続けていくのは一番難しいアレです・・・。
なじんだ生活習慣はすぐには変えられるものではないですが、ちょっとずつでも、一つでも何か変えればそれを受けて人間の体はバランスとって変化していくようにできています。
例えたったの5分の体操でも毎日積み重なれば体変わってきますし、人間の体良く出来てるなって度々思います。
めまいの原因がむくみならば頭や首、肩、耳の周りをしっかり施術して血流やリンパの流れを良くしあげると間接的に内耳の負担も軽くなるかもしれませんね。
サロンのメニューで言うならヘッド&フェイスリラクゼーションがおススメです。
ということでストレスや疲労溜めすぎないようにしてめまい回避してもらいたいと思います。
良性発作性頭位めまい症であればあまり心配ないかと思いますが、メニエール病の場合は人によっては難聴になったり何年も繰り返して長く患う場合もありますので適切な治療を受けられてください。
また手のしびれやろれつが回らないなどの症状があれば脳の関係かもしれないので迷わずすぐ病院に行かれることをお勧めします。
参考:
富田耳鼻咽喉科医院http://www.ogata-shunsaku.com/~kafun/memai/memai_2.html
井上耳鼻咽喉科https://inoue-jibika.jp/meniere/index.html
奈良医師会https://nara.med.or.jp/for_residents/9837/
おかだ耳鼻咽喉科クリニックhttp://www.okada-mimi.com/dizzy/