感情ラベリングでクールダウン

投稿日: カテゴリー: 日頃のケア
写真AC

モヤモヤをずっと抱えてると気持ちが不安定になりますね。

ネガティブモードになっている時です。

こういった時は脳にある不安・恐怖を司る扁桃体というところが活発化しています。

頭の中が輪郭のぼやけた感情や思考があちこちに散らばった状態。

これでは脳も無駄に疲れるのでストレスを感じます。

 

こんな時はそのモヤモヤに名前つけてあげる(ラベリング)とイイみたいですよ。

散らかった感情や思考を言語化して頭の中をお片付けするという感じでしょうか。

心理学用語で感情のラベリング(Emotion Labeling)といいます。

 

脳の前頭前野というのは思考の司令塔の役割をしていてここが活発になると扁桃体の動きが抑制されるようになります。

 

名前もつかないモヤモヤした不安定なものをずっと抱えてることに脳はストレスだ!と捉えて扁桃体も興奮しっぱなし。

そこで前頭前野に動いてもらうために、自分の感情・状態に名前を付けます。

名前を付けるということは、客観的な視点が必要なってきますね。

となると、自分の感情を俯瞰で見る意識が働くため興奮が冷めて気持ちが落ち着いてくるというカラクリです。

クールダウンさせる一つの方法としてラベリングをする、というワケです。

人って自分で思ってたより自分の感情認識出来てないみたいですね。

漠然と思ってるのと書いてみるとでは理解の度合いが10倍くらい違うんだそうです。

だからアウトプットする行為って大事なんですね。

 

例えば「私は今イライラしている」と言うだけで脳のストレス反応が鎮まるんだそうですよ。

面白いです。

人間の感情は複雑なのでいきなり言語化しろといわれると慣れてないと難しい。

ただ、誰かに聞いてもらう必要はなく自分が考えるだけでいいし、つぶやくだけOKですからそれだったら出来そうな気がします。

 

ラベリングのやり方としては

① 今の身体感覚を感じる
(胸が苦しい/肩が張る/呼吸が速い など)

② 当てはまる感情語を1つ選んで言う
例:基本的な感情

喜び / 怒り / 悲しみ / 驚き / 恐れ / 嫌悪

 

例:もっと細かな感情

イライラ / もやもや / 不安 / 心配

焦り / 罪悪感 / 緊張 / 淋しさ

安堵 / ワクワク / 達成感

 

上記以外でも自分の言葉でしっくりくるものがあればそれで大丈夫です。

あまり考えすぎずひとまず一番近いもので考えてもらってOKです。

 

 

気を付けたいのは、そこから1人反省会に繋げようとしないこと。

今ある状態、感情をつまびらかにするのはいいとしてもそこで良し悪しの判定をし始めると

ネガティブ思考のスパイラル始まります。

 

今を感じるのはポジティブへ導く良い感覚なので自分の感情をつぶさに観察して自覚する癖づくりとしてとても良い方法です。

(1)「表現豊かに自身の気持ちを言語化できる人ほど、感情的にならずにストレスを回避することができる」という調査結果も出ているようですので

ご興味あればぜひチャレンジされてみてください。

 

 

 

参照:

(1)STUDY HACKER

 

東京教育カウンセリング研究所

気持ちを言葉にする大切さ

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