
さて、この時々勝手にAVA血管が開いて冷温の繰り返しすることが体にどういうメリットになるのかというと末端冷えや霜焼けなりにくいらしいんです。
(1)この機能が十分発達していると例えば毛細血管が収縮してて血流が悪くなっていてもAVA血管が拡張して多く血液流してくれるので霜焼けにもなりにくくなるという話なんですね。
というのが、手足や耳の霜焼け出来る場合、AVA血管に障害があることが多いこともよく知られている事実だそうで。
実際、冬場のレンコン畑作業している人や(2)イヌイットの方達はこの血管が発達していて凍傷にはなっていないそうです。
体質もあるかもしれませんが、環境への慣れで寒さの強い体は寒さの強い血管から来ているのかもしれません。
体の不思議。神秘。人間の体って面白い。
ここで思い出したのが、
霜焼けや冷えの血行不良の改善に良いと聞いていた(3)温冷療法(温冷交代浴)。
温かいお湯と冷たいお水に交互につけて血行を良くするというもの。
血流改善だけでなく自律神経(交感神経・副交感神経)を整えるのにも役に立つそうですよ。
お湯につかると副交感神経が刺激され水につかると交感神経が刺激されます。
これらを交互に行うだけで自律神経の切り替えがスムーズになってバランスが整いますし、
それにより体温調節機能も正常に働くようになるという超簡単かつスグレモノ療法です。
イヌイットの方達のような体になるところまではいかないかもしれませんが、
もともと人間の体が持っている血管の冷温の切り替え機能向上には良いのではないでしょうか?
血管鍛えて安定的な体温調節ができる体をgetなんてもの良いですよね。
体温調節に大活躍のAVA血管。ちゃんと機能してくれるようにケアもしてあげたいですね。
血行不良でお悩みの方AVA血管の特徴を利用してケアされてみるのはいかがでしょうか?
参考
(1)動静脈吻合の体力医学的意義 デサントスポーツ科学 Vol.18 https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/db/seeds/descente18_01_nagasaka.pdf
(2)日本経済新聞社HP 手足の冷え防ぐ6つのコツ カギ握るは「AVA血管」https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXMZO23689110Q7A121C1000000/
(3)東京原宿クリニックHP 自律神経の乱れに温冷交代浴が効果的https://th-clinic.com/2024/09/14/onrei/
基礎医学教育研究会HP [045] 皮膚の動静脈吻合https://gozasso.com/kikkenlab/045-arteriovenous-anastomoses-in-skin/
寒さと運動・作業 神戸女子大学家政学部 平田構造 臨床環境医学(第6巻第1号P14~18 1997)https://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/mc/healthy/jsce/jjce6_1_14.pdf
日経Gooday手足の冷えのカギ握る「AVA血管」、調節のコツは?https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/120400531/?P=3