耳で蝶形骨をケアしよう

投稿日: カテゴリー: 日頃のケア

蝶形骨ってご存知ですか?

頭の骨の中で脳頭蓋といって前頭骨、頭頂骨、側頭骨、後頭骨、蝶形骨、篩骨で構成されそれぞれのパーツがつなぎ合わさって脳を保護してるところがあります。

(ちなみに赤ちゃんが生まれる時にはつなぎ目の骨化していなくて柔らかいですが成長に伴ってつなぎ目は硬く閉じて1枚の骨のようになっていきます。)

イラストAC

で、その中の蝶形骨。ちょうど顔の真ん中で蝶が羽を広げているような形をしていて脳の下垂体という場所を支えてる大事な骨です。

そして蝶形骨の下には咀嚼筋が付いていてそこの筋肉が硬いと蝶形骨に近い目や耳、歯や顎、そこから影響して頭痛や首肩のコリなどさらに脳への影響、脳下垂体が出すホルモン分泌にもつながり体の不調につながっていくことがあるそう。

下記の歯科医の先生のお話では周辺の筋肉に引っ張られて(例えば咀嚼筋で良く噛む方の筋肉に骨が引っ張られる)位置がずれて頭蓋骨→頚椎→背骨→腰椎が歪んでいきさらに支えている脳下垂体にも悪影響及ぼして体の不調が出るという解説があります。

※参照:まつうら歯科クリニックブログ 「蝶形骨」

http://matsuura-dental-clinic.com/blog/2017/03/%e8%9d%b6%e5%bd%a2%e9%aa%a8/

メディアに出てたボイストレーナーさんのお話では蝶形骨周りを緩めると声の出方や耳の聞こえ方、目もはっきり見えやすくなるというお話もあるので蝶形骨及びその周辺を柔らかくしておくのは悪いことではなさそう。

そして、この蝶形骨周辺を緩めるには超簡単。耳を引っ張るだけ。

耳を引っ張るのに強い力は要りません。痛みがない程度で引っ張る。最初は横に引いてその後斜め上向きの方向へジワーっと引っ張っります。1~2ミリの薄いすき間を空けるように10秒ずつを1分間繰り返します。ちょっと目がスッキリした感じがあればOK。

この方法は私も整形外科のリハビリで耳を引っ張っる施術してくれたことありますが、

ほんの少し引っ張られ感があるだけで心地よさの方が多い力加減でした。

他にも下の記事のように耳穴に指を入れ下に引きながら口を開け閉めする方法もあります。

※参照:サライHP 難聴や頭痛など「頭がい骨のゆがみ」で生じる不調を改善する「耳穴スイッチ」のやり方

https://serai.jp/health/1079762

そして、蝶形骨にまつわる興味深い話でオステオパシー(アメリカ始まった代替医療)では頭蓋骨の縫合部が呼吸するように規則的な動きをしていてその動きが頭蓋骨内にある脳脊髄液のスムーズに流しているという考えがあります。

蝶形骨を動かして脊髄液の流れを良くして全身の血液や神経の流れ、ホルモンバランスも良くしていく施術のお店もあります。(ちなみに仙骨を動かして流れを良くするやり方もあります)

オステオパシーの施術を2回ほど受けたことありますが、自分の頭の骨が呼吸しているように動いてるかどうかはその時は自分ではわかりませんでした。もっと何度も受けたらわかるようになったのかもしれませんが、その施術してくださった先生のお話では確かに動いているとのお話でした。

残念ながら私にはこの骨の動きはわかりませんでしたが、この脳髄液が上手く流れていないと全身への不調が出るという話は本当です。

これは間近でみた実体験があり、父がくも膜下出血で倒れた後、脳髄液が流れず溜まる水頭症という病気を患って不調の確認したことがありました。

頭蓋骨の中って脳脊髄液の中にぷかぷか脳が浮いてるような状態ですが脳髄液が循環しないで溜まってしまうと脳を圧迫するようになって脳の命令が上手く伝達されず不調が出ます。実際、意識があってもぼんやりしていて自発的な動きや会話がない、問いかけても返事がない、聞こえていても反応が遅い、嘔吐、歩行困難、尿失禁などの認知症にも似た症状が出てました。この反応の度合いが天候の変化にも左右されていた記憶があります。

水頭症の手術後は反応がぐんぐん良くなり自発的に自力で歩けるところまで回復して驚いたことがあります。脳髄液が停滞せずに流れるというのは非常に大事なことで少しの刺激で流れの速度が変わって体に影響出るというのはよく理解できます。

耳引っ張りケアはリハビリでも採用されてますし自分でも出来るケアなのでこれで筋肉のコリが良くなれば嬉しいことですし、仮に骨が動いているとしてそれで骨のゆがみ、脳髄液の流れやさらには耳ツボにも良いとなれば一石二鳥、三鳥にもなるケアかと思います。

痛みのなくお手軽に出来るケアなのでぜひチャレンジしてみてください。

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