耳刺激のセルフケアで自律神経を整えてみませんか?
自律神経を整えるには交感神経と副交感神経がバランスよく働いておく必要があります。
交感神経が興奮させる神経、いわばアクセルのような役割だとすると副交感神経はリラックスさせる神経、ブレーキの役割をする神経です。
この副交感神経の中に迷走神経があるのですが、耳にも迷走神経は広がっている部分があります。
耳には4つの神経(大耳介神経、小後頭神経、耳介側頭神経、迷走神経耳介枝)があるのですが、その中の
迷走神経耳介枝が副交感神経系の神経にあたります。
迷走神経は副交感神経の中の一つですが比率としては約8割が迷走神経で構成でされているのでほぼ副交感神経を代表するようなものになっています。
つまりこの迷走神経が活性化すると副交感神経が活発になるのでリラックス状態になり自律神経も整っていくということなんです。
病院でもてんかんや難治性うつ病の治療に迷走神経があるところに電気で刺激して症状改善を促す方法が用いられています。
耳にも迷走神経が通ってますから迷走神経が広がっているいるところにに直接電気刺激をする経皮的耳介迷走神経刺激という治療法もあるそうです。
※迷走神経耳介枝分布図
画像お借りしました。
(新潟大学脳研究所HP 「耳を低周波刺激することで免疫の暴走が抑えられ頭が良くなる?」)
この図から迷走神経(グリーン)は耳の穴の周りには集中しているのがわかります。
てんかん以外にも頭痛、不眠症、耳鳴り、めまいなど自律神経不調が影響している症状にも良い効果をもたらすので、耳の神経を刺激するのは自律神経整えるのにおススメのケアかと思います。
ちなみに耳ツボダイエットも昔からよく知られていますが、あれも耳の迷走神経を刺激されるとレプチンというホルモンが作られることで視床下部の摂食中枢抑制や満腹中枢興奮の命令がおこりダイエットにつながっているということです。耳って繊細で大事な体の一部なのがよくわかりますね。
ということで、自律神経不調に困ってる時は自分で耳の迷走神経を刺激して体の不調整えるのはいかがでしょうか?
治療でも使われている迷走神経を刺激する場所を指で動かしたり押す刺激をするだけでも良いそうですよ。
耳を刺激するだけで不調が良くなるのなら気軽にケア出来そうですよね。
やり方はこちら↓
赤い丸で囲んだところを親指と人差し指でつまんで後ろに引っ張り気味にしながらくるくるとゆっくり回します。
10回くらい回して3か所場所をずらしながら耳を刺激します。
耳たぶも親指と人差し指でつまんでくるくるとゆっくり回します。
こちらも10回くらい回して3か所場所をずらしながら耳を刺激します。
赤い所を人差し指で頭の中心に向かって5秒くらい軽く押します。
回すのも押すのも気持ちいいくらいの刺激でやってみて、終わった後耳の周りがじんわり温かくなったり血行が良くなったと感じられたら上手く刺激が入っている目安です。
ストレスたまっているな~、疲れてるな~と感じた時にぜひチャレンジされてみてください。
参考:
新潟大学脳研究所HP 「耳を低周波刺激することで免疫の暴走が抑えられ頭が良くなる?」