首コリの方々に伝えたいこと
日本人には肩コリが多いといわれていますが、
肩コリのある人は首のコリもセットになっていることが少なくありません。
かく言う私も立派な首コリです。
しかも左右の硬さが違います。
左の方が硬いくてバランスが悪いんです。
ところで、首というのは、重い頭を首一本で支えています。
この重さは体重の約10パーセントと言われていて50キロの人なら5キロの重さがあることになります。
普段何気にしてますが、米袋の5キロを首で支えてると思ったら、結構な負担になっているんだろうなと想像します。
例えばちょっとの間なら5キロの荷物だって持てますが、ずっと延々持ち続けろと言われたらちょっとした拷問のような気持ちになりますよね。
筋肉って連続して長く使うの難しい、という特徴があるそうですよ。
首コリをほっておくと頭痛やめまい、自律神経失調症などの不調が現れるようになります。
そして自律神経失調症の症状ともなると体温調節や血圧、呼吸の調節など
人間が生命維持のための体内活動をコントロールする神経のため、
ここの調子が悪くなると小さな不調がたくさん表面化するようになるんです。
例えば、全身倦怠、胃腸不良、吐き気、微熱、冷えのぼせ、血圧不安定、ドライアイ、
安静時の動悸、胸部圧迫感、、ホルモン分泌不安定、悪天候による体調不良など多岐にわたります。
なぜなのかというと自律神経は脳をスタート地点として全身に張り巡らされていますが、
体へ行き渡らせる橋の部分が細い首一本で担っています。
それを取り囲んで守っているのが筋肉ですが、守ってるそこの筋肉が硬くなってしまうと神経への圧迫が始まって、
自律神経の不調が現れると考えられています。
単なるコリが自律神経まで影響するのだと思うとちょっと気をつけたいですよね。
そうすると、そもそも長く同じ筋肉を使い続けるには無理があるものなのだ、という認識が必要になりますね。
じゃあ、どうしたらいいのかというと使いすぎてたら休憩を挟みながら使うというのが理想になります。
あと、首の角度(姿勢)も注意した方が良さそうです。
首のために良い角度というと具体的には耳の穴と肩峰という肩の骨とが一直線になっているのがベストです。
このラインからはずれてしまうと首への負担が始まります。
最近は、パソコンやスマホを使用することも多いですからついつい首が前に出ている姿勢が多くなっているのではないでしょうか?
また仕事上まっすぐの姿勢で業務をしたくてもなかなかはそうはないことも多いと思います。
そういった方には、時々首を休ませることをする、というのを習慣化すると良いのだそうです。
連続して長く使うことがコリの原因となれば、例えばちょっと首を動かしてみる、肩をまわしてみる角度を変えてみる、
などをこまめにすることが改善への道へとなります。
じゃあ、動かすタイミングはどれくらいというと、東京脳神経センター理事長の松井先生の話では15分くらいで30秒休ませてやる程度で良いとのこと。
集中すると30分、1時間とついつい同じ姿勢で作業をやりがちですが、これが首こりの原因となるわけなので気をつけた方がいいですね。
15分が無理ならキリのついたところでしっかり首コリをほぐしてやる、ストレッチすることでも良いですので、コリをそのままにしないでその都度対処するのが不調にならないためのコツになります。
ほぐすための良い運動やストレッチのご紹介
ほぐすための良い運動やストレッチをご紹介します。
1 まず、肩をゆっくり前から後ろへぐるぐるまわしてみる。
2 首をゆっくり回してみる。ゆっくり。痛みや音が出ない程度で首と相談しながら。ぐるんぐるん。
3 首を左右斜め後ろへまわしてみる。なるべく斜め後ろを見られるように。
(コレ後ろから見て比較するとどちらが硬いのかよくわかりますよ。
私は左が硬いので右の横顔の方が鼻・口まで写っててよく振り向けているのが判明しました。)
4 首を左右横へ倒してみる。
(この時に倒すのと手を添えて頭を起こすのを押し相撲しながらやるのが効果的です)
5 手で軽く押さえながら手と逆の斜め前方向へ首を傾ける。
心地よい角度のところまででOKです。(出来るだけ胸骨(胸の真ん中)に近づけるようにして)
6 両手を首の後ろで組んで上を向いてストレッチしてみる。
(頭を反らして気持ちいいと思う角度で30秒をキープ。
首の筋肉を緩めて新鮮な血液を送り込んでやりましょう。)
これらは痛みを伴わない程度で行ってみてください。
硬くなった部分に血が通っていくような感覚があるかと思います。
また、仕事中そんな時間ないから無理だしそんなに度々休憩できる雰囲気にない、ということなら、
家に帰ってからコリほぐしを試みてください。
手っ取り早くてよいのが硬くなったコリ部分に心地よい程度でドライヤーに当てて温めてみるのが良いですよ。
血行不良もコリの要因になってますから温めて血行良くしてほぐしてやるのも良いかと思います。
冷やすのはコリを増長させるので、首もとの冷えには気をつけてください。
寒い時は首もとをガードするようなネックウォーマーなども活用してください。
入浴時には湯船にしっかり使って体も温めてあげたり、
コリの部分に熱いお湯とぬるいお湯交互に当ててその刺激で筋肉の伸縮を促すのも有効です。
ご自身に合った方法でいいのでとにかく首コリを長期化しないことをおススメします。
参照:「首こり」をとれば90%以上完治する 小学館 松井孝嘉