嗅覚改善おススメ情報

投稿日: カテゴリー: 日頃のケア
日野様提供

今治でもコロナ感染がジワジワを増えているようですね。

嗅覚異常の症状が出た方もちらほら。

そこで嗅覚改善について調べたので知っトク情報をご紹介します。

 

まず2022.6.1の日本経済新聞の記事(嗅覚取り戻す「嗅覚トレーニング」コロナ禍で注目)では

「新型コロナウイルスは嗅細胞には感染せず、その周囲の支持細胞に感染する。」と書かれていて、

そのため、嗅細胞の神経は無事なので感染から回復すると嗅覚も回復しやすいとのこと。

また、嗅細胞にまで感染が影響していたとしても

嗅細胞というのは再生機能(1~3か月サイクルで更新)があるので回復の可能性は高いということが書かれていました。

後遺症で回復に長く時間がかかると不安になるかと思いますがこれは希望ある情報なので諦めず治療されて欲しいと思います。

 

東京大学の研究では「東大病院HP 新しく生まれた嗅細胞の生死は特定の時期に匂い入力を受けるかどうかで決まる

新しく生まれた嗅細胞に7~14 日の間に匂いの刺激を与えると細胞が増えていくことがわかったそうです。

例え何も感じなくてもずっと香りを嗅いで刺激を与え続けるのが大事なんですね。

 

そして、嗅覚を失った方のためのリハビリで嗅覚刺激療法(嗅覚トレーニング)というのがあるそうです。

やり方簡単「バラ、レモン、ユーカリ、クローブの香を1日2回、10秒嗅ぐ」のを3か月続けるというもの。

アロマオイルの香りでも構いません。

実際、耳鼻科の病院でもこの療法を採用しているところもありました。

小林耳鼻咽喉科 Q&A

この4種類以外の香りでも良いのでご自宅でも系統の違う香りを揃えてセルフで嗅覚トレーニングされるのでも大丈夫かと思います。

 

また当帰芍薬散という漢方も良いみたいです。

日本鼻科学会会誌の

嗅神経性嗅覚障害の病態解明と治療への応用 日本鼻科学会会誌 57 (1), 83-86, 2018の発表では

当帰芍薬散は「球内神経成長因子というのw

増加させてそれが嗅上皮再生促進に関わっている可能性」があるとのこと。

当帰芍薬散は更年期治療でも使われる比較的ポピュラーな漢方です。

漢方なので長く服用をしなくてはならないのがネックですが服用ダメージも少ないが安心ですね。

 

ということで嗅覚障害についてのおススメ情報お伝えいたしました。

もう少し詳しい内容に興味のある方は、こちらの記事もぜひお読みください。

嗅覚障害にはアロマでトレーニング1(嗅覚刺激療法)

嗅覚障害にはアロマでトレーニング2(嗅細胞の再生)

嗅覚障害にはアロマでトレーニング3(嗅細胞の生死)

嗅覚障害にはアロマでトレーニング4(嗅覚異常のしくみ)

嗅覚障害にはアロマでトレーニング5(漢方)

 

嗅覚がなくなると味覚にも影響して味がわからず食欲も低下するので、症状が長期に渡ると深刻な事態にもなりかねないし、ストレスでうつ傾向に陥ることもあるそうですから違和感があるなら早めに診断してもらって治療を始められることをお勧めします。

嗅覚トレーニングや漢方で良くなる可能性あるのは嬉しい情報ですよね。

時間はかかるかもしれませんが、嗅覚の違和感気になってる方いらっしゃったら参考にされてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

参考:

小林耳鼻咽喉科Q&Ahttps://www.koba-orl.com/qa/hana/entry-168.html

2022.6.1日本経済新聞 (嗅覚取り戻す「嗅覚トレーニング」コロナ禍で注目 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD178BX0X10C22A5000000/

東大病院HP 「新しく生まれた嗅細胞の生死は特定の時期に匂い入力を受けるかどうかで決まる」 https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/__icsFiles/afieldfile/2019/07/03/release_20150212.pdf 

日本耳鼻咽喉科学会会報「嗅覚障害診療ガイドライン」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/122/7/122_995_1/_pdf(122 (7), 995-998, 2019-07-20)

日本鼻科学会会誌 「嗅神経性嗅覚障害の病態解明と治療への応用」 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/57/1/57_83/_pdf 日本鼻科学会会誌 57 (1), 83-86, 2018)

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