40代を過ぎると男女ともに体が変化していく悩みが増えていきますね。
ただ、ホルモンの低下する要因は心理的なもの、環境の変化からくるもの、身体的なものなど
これらのことが複雑に絡み合ってること多く、抱えてる問題も人それぞれ。
しかも男女ともにうつ病のような症状が多いと言われています。
強いストレスを抱えているときは性ホルモンのことは後回しにする脳の働きによるものだとされています。
性ホルモンは生命維持の優先順位から言うと低いから、そうなっちゃうんでしょうね。
女性のエストロゲンは体をリラックスさせる役割を持っているのでそれが少なくなるとイライラしたり憂鬱になったり不安定な気分になることがあります。
男性ホルモンのテストステロンはやる気を起こさせたり集中力や決断力をもたらしてくれるホルモンなので、こちらも少なくなるとうつに似た状態になりやすいみたいです。
実際、うつ状態になっている方は(もちろん全員では無いですが)ホルモン数値も低い傾向にあるそうです。
もし自分が40代以上年齢でうつ状態に陥った時には
性ホルモンの低下による原因も視野に入れておいた方がいいかもしれません。
うつに似た状態でもホルモンが原因ならホルモン治療をうければ状態は良くなるそうです。
デリケートな話なのでなかなか話をする相手にも選ぶところですよね。
更年期にストレスは大敵なのに、つらい症状を周囲からなかなか理解してもらえない事が
さらにストレスを呼びそうです。
でも悩んでいるのが自分一人ではないということ、色々な解決方法もあることも忘れないでいて欲しいと思います。
一つ興味深いデータを見つけました。
平成24年 厚生労働省の 「労働者健康状況調査」(※現在この調査はもうしていないようです)
というのがあって
労働者に対して
仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて相談できる人の有無等の調査したそうなんですが
相談できる人がいると答えたのは→男性87.2% 女性93.4%
でも、実際に相談した割合は
想定より下がって →男性65.8% 女性83.7%
男女ともに相談できる人はいると思っていても、実際相談した人の数値は下がっています。
これは、何らかの事情によって相談しなくて良くなったか、断念したか、なのかなと思いましたが
男性の方が格段に下がってます。女性の方が行動力アリなんですね。
その次にもうちょっと細かく聞いていて、
相談相手として誰を選ぶかという問いには、
上司・同僚に相談できる人がいると答えたのは→男性74.8% 女性72.0%
家族・友人に相談できる人がいると答えたのは→男性82.8% 女性91.3%
じゃあ、実際にはどうだったかと聞くと
上司・同僚に相談した人は→ 男性67.2 女性66.6%
家族・友人に相談した人は→ 男性76.9% 女性87.3%
理想としては上司や同僚にしたいと思っても、様々な理由で出来にくいみたいですね。
その分、家族・友人に頼るようになるか、誰かに頼ることすら諦めてもう相談しないという選択もしているのだろうと思います。
いくら職場で信頼関係を築いていると思ってても、いざ相談事となるとかなりハードルが上がってしまうもの。
周りに迷惑がかかることや相手に気遣わせてしまうこと、
また相談することによって自分がどう見られるのかも気になるもんですし。
職場で相談て結構勇気要ることですよね。
そして、気になるのはこちらの数値
相談できる人はいないと答えたのは→男性12.8% 女性6.6%
結局、相談した人はいない→男性34.2% 女性16.3%
男性の方が結構、数字増えてます。
これって男性の方が周りへ助けを求めない傾向にあるということなのかなと思いました。
しかも、相談した人はいないと答えたのは50歳以上の人が多い。
さらに年齢が上がるとともにその人数は増えてく傾向に。
コレ、男性高齢者が誰にも相談できず一人で抱え込みがちなってる悲惨なニュース記事につながってそうですね。
更年期は女性の方が有名ですし状態も一時的です。
情報も多いですし女性は体の変化にも気づきやすいため、気を付けようとする意識は高めだと思います。
男性の方は性ホルモンの減少が長くゆっくりなため、症状もゆっくり進みます。
おそらく自分の不調が更年期だとわかる方は女性と比べて少なく、
本人が気づいてないのと男性更年期の情報も少ないので不調への対応が遅れがちみたいです。
しかも男性はどうやら誰かに助けを求めるのが苦手、となると女性より長く患ってしまう可能性が高いので
気を付けてもらいたいなと思います。